特別講演について

「架空の世界と建築」

近年、映画やアニメにおいて建築家顔負けの都市が表現されています。作品を現実世界に投影することが求められる建築家に対し、実現し得ない仮想空間を自由自在に創造・操作する世界の人々は、どのような目で現代の都市を見ているのでしょうか。

しかし、現代では建築設計においてコンピューテショナル・デザインといった、仮想空間で建築を考える動きがあります。一方で架空の世界を創造する場では、建築家が協力、活躍している例も存在します。

現実の都市を創造する者と、架空の都市を創造する者。

相反すると思われた者たちが混ざり合う時、そこで創造された建築には“New Standard” が表れているのではないでしょうか。「架空の世界と建築」と題しまして、これから先の未来の建築について、現実と架空の世界が交差するような議論をしていただきます。

◎登壇者
五十嵐太郎(建築評論家、東北大学大学院教授)
種田陽平(美術監督、プロダクション・デザイナー)
白土晴一(設定考証家)