【目的】
全国の修士学生による修士設計・修士論文を集め日本初の全国規模の修士設計・論文展を行った2007年以降、展覧会を存続・発展させながら「トウキョウ建築コレクション」は今回で 14年目を迎えます。

当展覧会は多くの来場者に恵まれると同時に、その成果が書籍化されたことにより広く社会に開かれた展覧会にできたと感じております。また、出展してくださる学生も年々増え、その規模は国外にも波及する兆候を見せており、本展覧会は建築業界にとって益々大きな役割を担うと自負しております。

トウキョウ建築コレクションは初年度から一貫して「修士学生の研究をもとに、建築額における分野を超えた議論の場を作り出し、建築業界のみならず社会一般に向けて成果を発信していくこと」 を目標として活動してきました。

14年目となる今年のトウキョウ建築コレクションでは、「Re;collection」をテーマに掲げました。令和の時代に変わり、東京オリンピックが開催される今年は、日本における転換期と捉えることが出来ます。そこで今回は、14年続いてきたトウキョウ建築コレクションのこれまでの集積(collection)を振り返り、回顧する(recollection)年にしたいと考えました。「;」は、Reから始まる全ての単語とcollectionを繋ぐ意味を持ちます。今年が節目であることを踏まえ、今後の建築とは、ひいては日本とはどうあるべきなのかを考える場を目指します。

展覧会の成果は例年と同様、書籍化することを前提に活動しております。本展覧会が今後も長期に渡り持続し、時代性を持った「コレクション」が集積され「アーカイブとしての価値を持つことで、建築の発展に寄与できる展覧会へと成長することを目指します。

トウキョウ建築コレクション実行委員会一同